ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー) (文庫)
マイクル コナリー (著), Michael Connelly (原著), 古沢 嘉通 (翻訳)
アメリカ人には怒られてしまいそうだけど、おれは小説や映画で「ベトナム戦争」の傷痕が出てくると、どうしても顔をそむけたくなってくる。
戦争というものを理解していないせいかもしれないし、それまで自分たちは神に保護された特別な国民だと思っていた無敗の国がその誇りを失ったときの悲しみなど永遠にわかるまいと思っているからかもしれない。
ミステリー界では屈指の有名人「ハリー・ボッシュ」シリーズの第一弾。
第2弾以降はあまりベトナムの話題が出てこなくなるようだけど、これは一冊丸ごとベトナム問題。
そういえば、リーサルウエポンシリーズも、マーティン・リッグス刑事はシリーズ1ではベトナムにどっぷり浸かった人で、年中口に銃口を突っ込んでいたけど、シリーズ2からは普通の面白い刑事になってたような気がする。
そういう意味では、おれのベトナム戦争敬遠癖もおれオリジナルじゃないのかもしれない。
とにもかくにも、ベトナム戦争以外は最高にかっこいいヒーローの誕生。
やっぱりこの本は「ボーンコレクター」と並ぶ、歴史的金字塔なのかな。
2007/08/18
【きょうの読破】ナイトホークス
ラベル: 今日の読破【アメリカ小説】
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