2007/09/27

ストーリー以外のストーリー

インターネットで、いろいろな情報が飛び交うようになると、知らなくてもいいようなことも耳に入ってきてしまいます。

アメリカのドラマについての情報でさえも例外ではなく、デマとか、未確認の情報まで含めるとかなりの情報量になってしまいます。
それをどのように取捨選択しながら、正しくて自分のためになるかを考えながら、楽しみの足しになるよう利用していきたいものです。
インターネットにかかわらず、情報というのはすべてそうかもしれませんが。

たとえば、「LOST」については、情報によると制作会社はテレビ局のCBSとの間で「シーズン6」まで契約を交わしているそうです。
ということであれば、あれほど夢中になったシーズン1、シーズン2も、起承転結の起と承の一部分でしかないことになります。これからさらに、シーズン6に向って、いったいどのように話を広げ、ストーリーを展開させていくのか。とても気になるところです。
シーズンごとの最終回について、本来ならばこれがすべて明らかになるのか、といったらそうではない。

これほど情報が氾濫する前であれば、最終回といえばいままでの謎がすべて明らかになるのではないか、と考えながらみていくのが普通でしたが、今ではシーズン2放映間もなく、シーズン3についての
「○○が降板決定!」
などといった記事がネットをにぎわしているのです。

おれが毎朝通勤のパートナーとして見ているCharmedも、これから見る人のためにだれとは言いませんが、シーズン1の最後に驚くようなことが起こります。
これが日本のドラマ(といっても、太陽にほえろ!ぐらいしか知りませんが)であれば、2週ほど前から予兆を感じさせ、何かあると小さなほのめかしがあって、ようやく殉職、という流れですが、ひどくあっさりと決定的瞬間を迎えてしまうのです。
え、なんで?
そんなシーンも珍しくありません。

でも、ネットでふだんいろいろな情報に触れていると、
「ああ、きっとその間に別のドラマや映画からオファーがあったんだな」
とか
「ギャラが折り合わなかったか…」
といった類推ができます。

ド ラマ上では主要人物の生死にかかわる問題が、いともあっさり片付けられるのは、そういうアンダーグラウンドで行われている契約問題だったりするとしたら、 しかも本来なかったはずの脚本に無理やり書き込んでいるとしたら(当然その先のシーンを撮影してしまっているということもあるでしょう。アメリカだか ら)、当然
え?
で終わるシーンもうなづけます。

「YouTubeの違法コンテンツも見るだけで違法」は誤解だが……

「YouTubeの違法コンテンツも見るだけで違法」は誤解だが……

「YouTubeの違法動画を見るだけで違法になる公算が強まった」とする一部報道について、文化庁の担当者は「誤解を招く表現」とし、ストリーミングについては議論の対象外だと話した。
2007年09月26日 20時15分 更新
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/26/news098.html

著作権。
著は著した人。
作は作った人。
権は権利。

で、文化庁だかなんだかで話している内容を垣間見たところ、著したり書いたりした人がその会議にほとんど参加していない。
なんだかわからないけど、出版社とかレコード会社。とにかく金儲けをしようとしている人たちが、一方的に主張しているというだけ。

著作権について、こんなひどい国は見たことがない。

いまはどうか知らないが、FM局が
「ストリーミング始めました!」
とか、電車の中づり広告に宣伝していたので、
それでは、と聞いてみたら、恐ろしいことに曲が流れ始めるといったんストリーミングを中止していた。

で、局が終わったら何食わぬ顔で、パーソナリティの馬鹿話。

世界にこんなラジオはない。なんだか、北朝鮮かなにかの国で国民に聞かせたくない歌を止めているかのようだった。
著した人、作った人たちは自分たちの歌がそんな扱いを受けることがありがたいと思っているだろうか。

インターネットで流したら、きっと複製する人がいる。だからCDが売れない。で、ラジオ局に圧力をかけるのか、とにかくネットは禁止と叫ぶ。
それが日本のレコード会社の見識。

ようするに、インターネットユーザを見たら泥棒と思え、というのが日本の著作権の考えなんだろうね。

【きょうの読破】ワンミニッツミリオネア

ワン・ミニッツ・ミリオネア――お金持ちになれる1分間の魔法 (単行本(ソフトカバー))
ロバート・アレン (著), マーク・ヴィクター・ハンセン (著), 楡井 浩一 (翻訳)




ワンミニッツマネージャーというのは、おれが感銘を受けた最大級の本ですが、そのシリーズのワンミニッツ自己管理とか1分間シリーズではありません。
リーダーとかマネージャーとか、会社関連ではなく、なんと「億万長者」になってしまうというのですから、同じシリーズのわけがないのです。

どっちが先にスタートしたかは知りませんが、どちらかがどちかを意識して作ったネーミングなんでしょう。

日本でも、よくある「楽をして金儲けをしよう」という話です。
「金持ち父さん」シリーズをはじめ、おれも必死になって読んだ時期があったなあ。
手持ちにキャッシュがなくても次の転売予定を担保に最初の土地なり物件を買ってしまおうというもの。
すごいマジックのような話ですが、それがアメリカ経済の基本。いつからか、日本にもそんな話が舞い込んできています。

この本のストーリーは夢があってすばらしい、とは思います。
ですが、こういう考えが世界を動かしていったら、と思うとなんだかつまらない話ですね。

2007/09/26

携帯動画変換くんとSoftbank503SH

前回の内容で、多少説明が不親切だったんではないかとの指摘を受けたので、もう少し詳しく手順を説明します。

1 まず、通常通りDVDプレイヤーでCharmedを録画します。

 当然ながらこの作業は、テレビ録画ができるPCやライン入力つきキャプチャーボードを増設したコンピュータであれば、この作業は不要になります。

2 で、たっぷりと用量をため込んだ時点でファイナライズします。

 これも1同様、パソコンでできる人は一切必要ありません。
 ファイナライズされていないDVDディスクは、ほとんどのPCで読み込めません。また、ハードディスクプレイヤーの仕様に準拠してデータが作成されますので、ディスクは読み込めてもファイルが読み込めないという事態に陥ります。
 これは必ずやってください。
 ただし、ファイナライズしてしまうと、ファイルを追加することができませんので、極力たっぷり録画するようにしてください(家計、環境にやさしく)。

3 DVD DecriptorでDVDを読み込みます。

 この作業は、著作権つきのDVD向きなので、家庭用DVDで作成したディスクはマイコンピュータ上でDVDを右クリック「エクスプローラ」でも読み込みは可能です。
 ですが、DVD Decriptorがコピーガードさえも破ってしまうことでわかるように、かなり強力でエラーの少ないツールです。こちらの利用をお勧めします。
※注意事項 このソフトは無事読み込みが完了すると、大音量でアラーム音が鳴ります。
 びっくりすることもあるので、PCのサウンドは小さめにするか「ミュート」したほうがいいと思います。

4 字幕が映像の中に組み込まれている(通常の市販DVDソフトは別になっている)ので、字幕を統合する必要はありません。
   …ていうか、Charmedは吹き替えだから関係ないか

 DVDの仕様で、1ファイルあたり1GBを超えるデータは分割されてしまいます。
 録画の際には、画質設定を極力落とすことで、1時間の番組を1GBより小さいサイズで録画できます。
 高級なテレビでは、この画質だと不満な人がいるかもしれませんが、ここでは携帯で見るという想定ですので、画質は下げて問題ありません。

5 読み込んだDVDのデータフォルダのうち、*****.vobというファイルがあるので、それを****.mpgに変えます。
   なぜかっていうと、****.vobファイルというのは、珍しい拡張子ですが、実質はただのmpeg2形式の動画ファイルなのです。

6 ここで携帯動画変換くん登場です。
  史上最強の無料ソフトと言って過言ではないでしょう。
   http://www.nurs.or.jp/~calcium/3gpp/
  使い方↓にあります。各機種別の変換方法などもこのコミュニティはすごいです。
   http://www.nurs.or.jp/~calcium/wiki/
  おれの愛機905SH専用ページ↓です。
   http://www.nurs.or.jp/~calcium/wiki/index.php?cmd=read&page=905SH&word=905SH

 一度インストールしてしまえば、あとはドラッグアンドドロップです。
 デスクトップか、決まった場所など出力先はわかりやすいところにしましょう。
 同じファイル名の上書きなどは一切アラートしてくれないので、もともとのファイル名には十分気をつけましょう。

7 あとは1本につき20分ほど待つだけ。

 ファイルサイズはおれと同じ設定の場合、1話あたり130-150MBほどに圧縮されます。
 おれは1GBのSDメモリを利用しています。
 なので、動画ファイル専門で大体1時間もののドラマは6-7本入る計算です。
 動画を見ようと思ったら、最低でも256MBのミニSDは用意しておきたいですね。

8 最後はSDメモリカードの
    miniSDカード \PRIVATE\MYFOLDER\My Items\VIDEO\ に入れる

 こうして見返してみても、やっぱり簡単ですね。

仮想世界はWeb3.0か?

仮想世界はWeb3.0か?
2007-9-26 2:08:36 by besus


WebX.0 (Xは、1,2,3などの数字)は、Web体系が劇的にパラダイムシフト(アーキテクチャ面や使用方法面)した場合、バージョンアップすると仮定すると、既存のWebにはない3Dの世界を導入したSecond Lifeの様な仮想世界は、Web3.0と言うことが出来るでしょう。

http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2700


うーん。そうだろうか…
second lifeが日本で話題になってからというもの、web2.0だとかweb3.0だとかっていう表現でもてはやされてきましたが、web1.0と web2.0の違いが、テクノロジーではなく、どちらかというと観念とかポリシーの違いではなかっただろうか、と思います。
テクノロジーという意味では、3Dが入ってきているのであれば明らかに新しい世界には違いないが、もともとFlashのゲームにテクノロジーではなくルックス上の3Dは存在していたし、各ゲームソフト会社がサービスとして行っているオンラインゲームにも3Dは存在していました。

テクノロジーや考えかたはweb1.0といってもいいでしょう。

secondlifeの何が違うかというと、ユーザ主導で世界が作られているところ。
そういう姿を一言で表現するならweb2.0です。

おれは、web3.0などという革命的なものではなく、むしろweb1.8か1.75かな、と思ってきました。

webはおれたちが住んでいる世界の「リアル」の一部でなければならないと思います。
それが、単なる3Dで動く仮想空間が次世代と呼ぶのはなんかさびしくないですか?

【きょうの読破】シックスシグマ

シックスシグマ (単行本)
シビル チョウドリ (著), Subir Chowdhury (原著), 丸山 聡美 (翻訳)




シックスシグマは、GEのジャック・ウエルチが
「GE始まって以来、最も意義のあるプロジェクトだ」
と言い放って、それを成功させることでGEに伝説的な成果を残した理論です。

簡単にいえば、顧客の希望を最優先した品質管理マネジメントシステムを行うというものです。
そして、より合理的に、よりミスの少ないプロセスを作ることが、最終的にコスト削減、売上アップ、そして当然のことながら期待しうる最大の利益を生むという考えになります。

ただ、理論そのものは決してそんな単純なものではなく、かなり大変な作業を必要とすることになります。
この本ではそんな難解な理論を、現場の例をあげながらとてもわかりやすく、頭に入りやすい形で表現してくれるのです。

ただし、おれはこういう本でもストーリーを追ってしまうところがあるので、この種のほかの本に比べてもう少し人物のその後というか、何らかのハッピーエンドがあればうれしいなあと思いました。

2007/09/25

Softbank905SHと携帯動画変換くん

毎朝の通勤タイムは、読書タイムと決めていましたが、このところ満員電車に揺られることが多くなったことと、AXNにて絶賛放映中の「Charmed~魔女3姉妹~」から目が離せなくなってしまったことが原因です。

もちろん、媒体は携帯電話です。
今使用している携帯電話は、ソフトバンクの「905SH」という名機です。
何が名機かというと、日本人が携帯電話に求めるすべての機能が入っているから。felicaにsuicaにワンセグにミュージック携帯。そして、おれが最も使おうとしているのは、メディアプレイヤーに同梱されている「ムービー再生機能」。

これがとにかくすぐれものです。
なにがすごいといって、液晶がきれい。さすがに「aquos携帯」というだけのことはあります。
しかも、動画のサポート形式に、DivXとXvidが入っているのでファイルサイズを小さく変換したといっても画質が落ちません。
もう2年も前の機種だというのに、本当に大したものです。

携帯自慢はこのあたりまで。
で、いまおれの通勤時間は駅のホームに着いてから、地下鉄の八丁堀の駅で降りるまで約50分です。
アメリカのドラマは、大体1ストーリーが45分単位なのでまさにぴったりなのです。
本のように続きが気になることもないし、しっかり完結しているので安心して仕事に向かうことができます。

手順。
1 まず、通常通りDVDプレイヤーでCharmedを録画します。
2 で、たっぷりと用量をため込んだ時点でファイナライズします。
3 DVD DecriptorでDVDを読み込みます。
4 字幕が映像の中に組み込まれている(通常の市販DVDソフトは別になっている)ので、字幕を統合する必要はありません。
   …ていうか、Charmedは吹き替えだから関係ないか
5 読み込んだDVDのデータフォルダのうち、*****.vobというファイルがあるので、それを****.mpgに変えます。
   なぜかっていうと、****.vobファイルというのは、珍しい拡張子ですが、実質はただのmpeg2形式の動画ファイルなのです。
6 ここで携帯動画変換くん登場です。
  史上最強の無料ソフトと言って過言ではないでしょう。
   http://www.nurs.or.jp/~calcium/3gpp/
  使い方↓にあります。各機種別の変換方法などもこのコミュニティはすごいです。
   http://www.nurs.or.jp/~calcium/wiki/
  おれの愛機905SH専用ページ↓です。
   http://www.nurs.or.jp/~calcium/wiki/index.php?cmd=read&page=905SH&word=905SH
7 あとは1本につき20分ほど待つだけ。
8 最後はSDメモリカードの
    miniSDカード \PRIVATE\MYFOLDER\My Items\VIDEO\ に入れる

ああ、簡単。
すごい。携帯動画変換君っていうのはすごい。作った人はきっと魔物に違いない。
そんなこと書いてたら、次のストーリーが気になり始めた。携帯で第28話見ようかな。

FBI、ブログにはれる「指名手配」ウィジェットを公開

FBI、ブログにはれる「指名手配」ウィジェットを公開
FBIが、最新ニュースや指名手配者情報を自分のブログやサイトに組み込めるウィジェットを提供開始した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/22/news020.html


こんなのつける人いるのかな。
と思ったのでつけてみました。

どうでしょう。
雰囲気変わりました?
変わったら問題だよね。

これでサイトやブログの雰囲気に合ったサイトがあったら、おれはそのサイトに行きたいとは思わない。

【きょうの読破】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か (単行本)
エリヤフ ゴールドラット (著), 三本木 亮 (翻訳)




だいぶ前に読んだ本ですが、読み返してみたときにまた新しい感動がありました。
とにかくすごい本です。

おれたちの会社では、現在キャッシュが足りない状況で資金繰りに日々苦しんでいるのですが、それでもインターンの学生を採用しました。
なんでも
「社会勉強になるから、週3日出社してそのうちの1日分の給料でいい」
とかっていうので採用になったようです。

おれの後輩にあたる早大生(あ、おれは中退だから準後輩か)で、システム経営工学とかっていうのがあるらしく、そこで希望のゼミに入れることが確定し、喜んで
「あー、課題図書のザ・ゴール読まなきゃ」
と言ってました。

前置きは長いですが、それほどいい本です。

2007/09/20

オープンソースの波

ベルサイユの薔薇が完結してしまったことにより、心にぽっかりと開いてしまった部分を埋めていくのは大変だろうな、と思っていたら、代わりはすぐに見つかるものです。
おれにとって、今は「ひかりプラスTV」系チャンネルのひとつ、「AXN」にて放映中の「CHARMED」です。

いかにもアメリカの30代独身女性という、お気楽な3姉妹が実は魔法使いであって、次々と現れる怪人たち(ドラマの中では「魔物」と呼んでいます)を打ち倒していくというストーリーです。

まあ、単純明快なストーリーで、アメリカでは女性が主人公になっている連続ドラマでは最長寿記録更新中とのことです。

プリズンブレイクや24の世界では、24回、または25回というひとつの区切りがあって、その中で大きなストーリーが展開していくわけだから、脚本家はあきさせないようにしていくことに専念すればいい。
反対にこういったドラマは、毎回毎回新しいストーリー展開を用意しなくてはいけない上に、魅力的なルール設定というものがどうしても必要になります。そのアイディアが魅力のあるものでなければ、高い視聴率を確保することはできないし、長く続くこともないでしょう。

たとえば暴れん坊将軍であれば、なぜか将軍様が街の遊び人であるというルール設定、そして最後の最後まで自分が将軍であることを明かしてはならないという「縛り」があります。

CHARMEDでいえば魔物たちは、3姉妹を倒すことによって3姉妹の持つ魔力を奪って自分の力にすることができる。だから、毎週毎週魔物が3姉妹のもとにやってくるというわけ。
単純明快ながら、それがわかりやすいから幅広いファン層に広げ、長寿を誇るということになるんですね。

だから、インターネット上のサービスも、単純でわかりやすいルールは絶対に必要。その上で、勝手にユーザが作る楽しみ方をユーザが作るならどうぞご勝手に(ファン同士のコミュニティ)。

ところで、こんなところにもオープンソースがっていう例がCHARMEDにあります。
魔女たちの経典というのがあって、呪文の多くがその中に書かれています。
そして、能力のある魔女はそれを発明して、新たに経典に書き加えていくことができるのです。
魔女の経典はなぜかオンラインでつながっていて、ほかの魔女はリアルタイムで更新された経典を見ることになります。

ハッカー中のハッカーをウイザード(魔法使い)というらしいけど、まさにそんな感じですね。

オープンソースのプロジェクト管理ツール「ProjectKeeper」正式版公開

オープンソースのプロジェクト管理ツール「ProjectKeeper」正式版公開
サイオステクノロジーは9月18日,オープンソースのプロジェクト管理ツール「ProjectKeeper」の正式版「ProjectKeeper Ver.1.0」を公開した。


このブログの検索キーワードで、結構多くなってきているのが「Projectkeeper」。
また、正式版が公開になったそうな。

プレスリリースによると、ベータ版にあたる前回のリリースで8000ダウンロードを記録したそうだが、ほとんど使えている人がいないに違いない。
なぜなら、オープンソースがメインのコンテンツではないにもかかわらず、このサイトに「projectkeeper」をキーワードにやってくる人がたくさんいるというのは驚きだ。
使い方がわからないからやってくるに違いない。

おれはMySQLをサポートしないことを理由に、TUTOSを採用しました。
MySQLがサポートされない限り、こうしたCMSツールは使い物にならない時代になってきました。

【きょうの読破】チャンスは2度めぐる

チャンスは2度めぐる (角川文庫) (文庫)
ジェイムズ・パタースン (著), 羽田 詩津子 (翻訳)



映画化か、ドラマ化されたのかな。
表紙に女性が4人、写真で映っています。

自分が読んだ本がドラマ化されたり、DVDになったりするのはとても楽しいですが、先に映画化されたりすると困るのは、読む際にはどうしてもその人のイメージになって読んでしまうことです。
たとえば、「悪党パーカー」シリーズなどは、映画「ペイバック」でメル・ギブスンが演じてしまったがために、その後の悪党パーカーはどんな話であってもメル・ギブスンがやっているような気がしてなりません。

あっさり人を殺すシーンなど、リーサル・ウエポンやパトリオットのイメージがあるメル・ギブスンだからこそ、逆に違和感を感じてなりません。

正直なところ、この「チャンスは2度めぐる」に関しては、シリーズの前作ともども、4人の有能な女性が中心になっているストーリーにしては、有能のイメージが強すぎるがために、決して美女ではないだろうな。と思っていました。
ところが今回の表紙。
なんだか裏切られた気分です。

2007/09/13

使命感と欲

ベルサイユのばらが終了して、ストーリーのほかにも考えさせられたことがあります。

最終回は、登場人物たちのエピローグにあたるもので、主要登場人物がフランス革命後(というか、オスカル、アンドレの物語終了後)どうなったのかが、ひとつひとつ明らかにされていきます。
おれが一番注目したのはロペスピエールでした。

フランス革命を起こした英雄。
市民が中心になって、国を、世界を変えられるということを、歴史にしっかりと刻印したのが彼の業績です。
ところが…

革命後、しばらくしたら彼は同じ革命家たちの不満をぶつけられて結局惨殺されてしまったんだそうです。
似たような話はたくさんあります。
同じフランスではナポレオンの末路。
さらには、日本でも明治維新が終わったあとに、英雄・西郷隆盛がたどった道。

同じ使命に燃えて戦っているうちは我慢する不満も、一度達成感を味わってしまったあとは、そうした不満を抑えておくことができなくなる。

現代にも通じる人間性の一種でしょう。

革命などと大きなことは必要ありません。
ともに、大志を抱いて始めたビジネスでも、成功したあとで仲間割れすることがいかに多いかということです。
映画などで当たり前のように登場するのは、悪事を働いた犯罪者たちが大金をせしめたところで仲間割れをする。

なぜそんなことが起こるのでしょうか。
それは人間として当たり前のことなのでしょうか。

犯罪者たちの例が一番わかりやすいのは、「欲」という一時的な感覚にしたがって行動しているから。
革命家でもほとんどの場合は同じということなのかもしれない。
権力という欲に取りつかれたからこそ、絶望的な状況にも耐えて革命を実現できた。
でも、実際革命を成功させてみたら、思っていたような権力の座は用意されていなかった。

人の欲って恐ろしい。
いま、おれも起業家グループの一人として、一生懸命戦っています。
もちろん欲はあります。
その反対に強い使命感もあります。

起業が成功したとき、おれが最優先するのは欲なんだろうか。

005 ミーティングROIシート

ライフハック テンプレート:
#005 ミーティングROIシート
ミーティングを行った価値(ROI)は、明確なToDoリストができたかどうか、それが実行されたかどうかで決まります。ミーティング用のテンプレートを利用して、ROIアップを目指しましょう。
2007年09月10日 14時35分 更新


ミーティングって、時間がかかるわりに意味がない。
なぜかというと、そこで話したことが実行される可能性が低いから。

では、どうしたらいいのか。

出席者全員がいかに意味のないミーティングをやっていることを自覚しなくてはならない。
逆に、意味のあるミーティングをやっていればはっきりとそれを認識したい。

で、このツールです。
単純ですが、大事ですね。

【きょうの読破】鹿の死んだ夜

鹿の死んだ夜 (文庫)
トマス・H. クック (著), Thomas H. Cook (原著), 染田屋 茂 (翻訳)



タイトルからして、異様なほど暗い雰囲気のある小説。
興味は引くがとにかく暗い。

罪のない動物が死んでしまうなんて、どうしようもなく暗い。

そして、ストーリーがまたしても暗い。
暗い気分の時に読めば、人生で最も暗いひとときたのしめるのは確実です。

ま、本格的ストーリーなので、ミステリーファンならこの暗さも我慢できるでしょう。

2007/09/12

yah...This is the longest day of

気が抜けたような気がします。

というのは、アニメ「ベルサイユのばら」が最終回を迎え、ついに終わってしまったのです。
最後の8話(本放送のペースだれば、ほぼ2ヶ月間)は、フランス革命のスタート(なんとか牢獄の暴動)の前夜から当日までのエピソードがずっと続いていました。
今でいえば、たった1日の出来事を半日かけるアメリカのドラマのような、壮大なスケールの2日間です。

オスカルが
「This is ... the longest two days of my life...」
と言うシーンはありませんでしたが、歴史上屈指の2日間であるのは言うまでもないでしょう。

とにかくすごいドラマでした。
日本アニメが世界に誇る金字塔と言っていいでしょう。
オスカルとアンドレの屈折した、けれど壮絶な愛。
マリー・アントワネットの頑固で、一貫したプライド。
フェルゼン伯のひたむきで、無邪気なハート。

よくもまあ、こんな話を。

ただ、考えてみれば、ハリウッド映画は
「これがアメリカが世界に誇る…」
などとは言わないのですから、アニメといえば日本という方向性は一日も早く実現すべきでしょう。

イギリスとか、フランスとか、ヨーロッパの映画先進国が、映画を宣伝するのに
「まるで日本アニメのような…」
だとか
「ついに日本のアニメを超えた!」
といったうたい文句が使われるようになってほしいものです。

フルキーボード搭載ストレート端末「X02HT」

フルキーボード搭載ストレート端末「X02HT」

「X02HT」は、Windows Mobile 6 Standard Edition 日本語版を搭載したHTC製スマートフォン。法人向けモデルだが、一般向けにも販売される予定。7月下旬以降に発売される予定。
blackberryという端末が、アメリカのビジネス界において、社会現象と呼ばれるほどのシェアを集めているのは知る人ぞ知る話。


日本にも、ドコモから法人専用モデルとして発売にはなっていますが、いまのところ社会現象となっているという話はきいていません。
いま一番勢いのあるSoftBankから、フルキーボードのスマートフォンが発売になりました。

HTC社は、一世代前にもスマートフォンを出していましたが、今回は本格的にブラックベリーを意識したビジネスユーザ向けスマートフォンです。

個人的にはすごく魅力を感じますが、これがヒットするかどうか。

まず問題は、アメリカにはPDAにすごく長い歴史があります。
PalmOSからIBMのWorkpadにつながる王道。
そこにMicrosoftが参戦して、HPとDellがwindows Mobileに生命の息吹を与えました。
その流れの中で、スマートフォンが生まれました。
だからこそiphoneを、全国民が胸を躍らせたわけです。

日本はどうかというと、PDAより先に携帯電話がブレークして、
「携帯ってPDAとして十分機能するじゃんか」
となってしまいました。

スマートフォン自体、日本人にとっては時代に逆行する流れになってしまうのです。
通話のできるPDAとみるか、PDA機能のある電話とみるか。
電話そのものにPDAの意味があると考える人に、スマートフォンに魅力を感じさせるのは本当に難しいでしょう。

さらに、アメリカでblackberryがブレイクしたのはサービスも大きな理由になります。
ブラックベリーネットワークと呼ばれる、ユーザにだけ開放されたグループウエアと(疑似?)SNS。

microsoftは、ウインドウズモバイルの新しいバージョンの目玉として、officeの新機能との連動をうたっていますが、blackberry愛用者の気持ちをこちらに導くことができるのか。
blackberryは、持ち運びのできる必要最小限のパーソナルコンピュータです。
windows mobileは、インターフェイスがwindowsだからこそ、XPやVistaと同様の使い勝手を求められてしまうというジレンマと常に闘ってきました。

今回もダメかな、こりゃ。

【きょうの読破】強権国家

強権国家 (文庫)
ヴィンス フリン (著), Vince Flynn (原著), 結城山 和夫 (翻訳)



CIAの殺し屋ミッチ・ラップシリーズ。
スパイものの殺し屋というと、ゴルゴ13のように、非情で冷酷、いかにも冷たい感じの人物像をイメージしてしまいますが、彼は人情があるし、むしろ熱いと呼んでいいほどのパーソナリティです。

緊張感のもとに進む、ハイテンポなストーリーに、ミッチ・ラップの魅力的な人物像が乗っかることによって、小説そのものもすごくスケールと厚み、そして独特のHOT感で、読む人とひきつけてくれます。
もちろん、諜報員のストーリーというのは、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれるとは思いますが、好きな人にとってはこの本を読むほどの財産はないでしょう。
ただ、フリーマントルやディック・フランシスのようなだましあいを期待するなら、ほかを当たるべきです。

2007/09/08

商品発表で感動するなんて…

たぶん、今週のブログキーワードランキング断然1位のipod touch。

いままでにこれほど待望されたデジタル機器はなかったのではないだろうか。
「電話のないiphoneがほしい」
「アップルが出すPDAがほしい」

そんな声に応えた、理想のipodです。

なぜか、ニュースリリースは控え目で、多くの人は朝のフジテレビ「めざましテレビ」で知ったという人が多かったのではないでしょうか。
で、朝になって各ニュースサイトでも
「ipodの新ラインナップ発表!」
とやってました。

ビジネスマンたちは、それを見てあわててアップルサイトに行ったのではないでしょうか。
または、アップルで予約するのが一番速いと思ったのでしょうか。
当日の午前中は、appleショップのサイトが開きませんでした。想像を絶する人気です。
nintendo DS Liteは、ずっと品薄が続いていて、どっかのショッピングサイトに入荷したという情報が入ると、すぐにアクセスが殺到するという傾向にありますが、アップル本体ですからとんでもない人気になっています。

それほど、今回のipod touchの人気はすごいものがあります。
アメリカでiphoneが発表されたとき、日本では
「絶対に手に入れたい」
という声が上がりましたが、中でも多かったのは
「電話使えなくてもいいから日本で売ってほしい!」
という声でした。

電話の機能はふだん使っている携帯電話で十分。携帯電話までアップルにしなくてもいい。
でも、iphoneのインターフェイスは使ってみたい。
おそらく、今回の発表はそんな声に対応したものでしょう。しかも、アメリカではiphoneを使いたいがばかりにとりあえずAt&Tに加入はしますが、電話キャリアとしてAt&tを使いたくないために、OSの内部にアクセスして、電話キャリアとの通信機能を解除してしまう人まで出てきました。

スティーヴ・ジョブスを中心とする経営サイドでは、
「アップルの携帯電話を使いたい!」
という声に応えたつもりだったかもしれませんが、市場はそのようには受け取らず
「アップルのPDA(またはマルチメディア携帯プレイヤー)を使いたい」
のニーズを生み出しました。
アップルのあまりに先鋭的な携帯電話スタイルが新しすぎて、そういう電話を使ってみたいという気持ちにさせなかったようです。

考えて見れば、アップルはパーソナルコンピュータの次に、社運をかけて
「ニュートン」
というPDAを送り出しています。
ところが、これが信じられないほどの失敗を喫してしまったのです。
これにより、経営陣は全員責任を取らされ、アップルが再び市場の主役に戻るまで10年もの遠回りを余儀なくされていました。

今回のipod touch騒動は、まさにスティーヴ・ジョブスのリベンジ完成です。
iphone構想から、この日を夢に見てきたことでしょう。
単なる携帯電話とipodの融合では飽き足らず、PDA市場すべてを覆す。それがアップルの目標でした。

ニュートンの失敗の直後、機能もデザインも大きく見劣るPalmコンピューティング社が、アップルの失敗した市場を席巻するのを眺めていた無念。
いよいよipod touchを手にした人は、ニュートンの無念に感謝する必要があるでしょう。
あれがなければ、この奇跡のPDAは誕生しなかったのですから。

米新聞社サイト,一斉にWidget配信に乗り出しそう

2007年09月07日
米新聞社サイト,一斉にWidget配信に乗り出しそう
 米新聞社サイトが,一斉にWidget(ウィジェット)配信を始めそうだ。


ウィジェット、ガジェットといったwebツールが、アメリカのwebビジネスで話題の中心を占めています。
RSSの進化版とでもいえるアイテムで、RSS自体は専用のツールがあって初めて読めるものでしたが、それをデスクトップに張り付けたり、ブログやSNS、websiteのツールとして利用することができるようになったものです。

RSSにしてもそうでしたが、日本での人気はさっぱりです。
blogがあれだけ人気を集めた日本のwebマーケットですが、どうしてこれはダメなのだろう。
オークションOK。blogもOK。SNSもOK。
RSSダメ。ソーシャルブックマークがダメ。そしてwidgetもおそらくダメ。さらに、スライドショーページもダメ。

こうしたところから推理すると、かなりはっきりしたものが見えてきます。

アメリカで一世を風靡して、OKだったものというのは基本的に子供でも、シルバー世代でも楽しめるものばかり。
手間をかければ個人でもできるが、専用のツールがあれば手間をかけなくてもいい。そんなタイプのツールです。
失敗したものというと、基本的にニーズをささえているのがそれなりにスキルや知識のある人たち、というタイプのツール。これはほとんど失敗します。

なので、これからサービスを始めようと思ったら、まずは女子中学生、引退後のシルバー世代でも使いこなせるかどうかを考えてみよう。

【きょうの読破】ねこでもわかる数学―“ペンローズ”の不思議な冒険

ねこでもわかる数学―“ペンローズ”の不思議な冒険 (単行本)
テオニ パパス (著), Theoni Pappas (原著), Peter Frankl (原著), ピーター フランクル (著)




FOXテレビで放映中の「numbers天才数学者」からはじまり、最近は数学ずいているおれですが、今回読んだのもそんな本です。

「ねこでもわかる」とはいえますが、いくらなんでもこんなねこはいないでしょう。
数学者が飼い主というペンローズが、飼い主のいないスキに、数学者が研究中のメモや資料を読んでしまうんです。
そして、なぜか数学者が考えている課題を勝手に解いてしまいます。

「ねこでもわかる」ということで、ごく基本的な数学の考えを教えてくれるのですが、逆にそれが「ちっ、ペンローズでもできるのになんでわからないんだ!」となってしまう可能性もあります。

もっと、実際の社会に使われる法則の考えなどがあれば、真剣に読む気にになったのですが、「数学はこんなに身近なものとして考えられるよ」というのがテーマでした。

数学を数学として学ぶために、とっつきやすい第一歩がほしいという人には◎。
現実に数学をあてはめて考えたいという人には×。

2007/09/03

24でもプリズンブレイクでもなく

映画は単発単発の悦楽ですが、継続し、癖になるということではアメリカのドラマは映画の上を行きます。
こういうものを作り出せるアメリカという国。心から感動します。

24を筆頭に、プリズンブレイク、LOSTと次々にすごいドラマが来日していますが、いま一番はまっているのはなんといっても「numbers」です。
主人公のチャーリー・エプスが
「We Always Use Math Everyday」
と話すというオープニングでもわかるとおり、FBIの捜査に天才数学者の頭脳が絡んで、事件を解決に導きます。

いやあ、本当にすごい。あんなのがいるとしたら、本物の天才だ。

兄のドン・エプスが
「こんな事件があるんだ」
というと、一瞬でその事件に使えるような数学の法則を思いつき
「それにはこんな法則を使えばいい」
などといいながら、現実のデータの動きを数学にあてはめていきます。

今朝、チャーリー・エプスがいればなあ、と心から思いました。
毎朝の満員電車。
先週までは夏休みだったために、女子高生の数が少なく、さすがに座れないまでも吊革つきで立ったまま文庫本を読む程度のスペースがありました。
ところが、女子高生たち。
なぜだかわからないけれど、彼らは通学用のカバンを持たず、体操着を入れるようなボストンバッグで通学するのです。しかも、足を開いてその足元にボストンバッグを挟むように床に直接放置しています。

スペースは地面の占有量で決まってくるため、体格そのものは女子高生はさほどでなくても、占有スペースはかなりのものになってきます。そこに大量の通勤通学客が入ってくると、まっすぐ立っていることができなくなるのです。
通過する電車をながめていると、車両によって込み具合がまちまちなのがわかります。

どの車両に乗れば、読書するスペースと時間を確保できるのでしょうか。
おれ
「こんな疑問があるんだ」
チャーリー・エプス。
「それには、女子高生とおやじの法則(高校の位置と生徒数、駅利用者の出勤先と始業時間により混み具合を見つける)を使えばいい」
おれ
「なるほど。その手があったか!」

今朝は本が読めませんでした。
明日は読めるかなあ。とりあえず別の車両に乗ってみよう。

【きょうの読破】ランドロイヤルティ―世界トップ100ブランド成功の秘訣

ブランドロイヤルティ―世界トップ100ブランド成功の秘訣 (単行本)
マット・ヘイグ (著), 和田 敏彦 (翻訳)



ブランドの大切さはわかります。
ビジネス本として読むには、1ブランドに一つずつやりかたがあるので、掲載されているブランドの数だけ方法が見つかります。
自分のやろうとしている会社の方向をどこに向ければいいのか。
選ぶのは読む人それぞれに任されているということでしょう。

細かいことは書いてありません。
何を目的に起業したのか。そして、どんな哲学を持ってその商品を育ててきたのか。
どうやって、そのブランドが確立し、認知されたのか。

ブランドごとにまとめられています。

日本企業も登場します。
トヨタ、ソニー、ヤマハ、サンリオ。
特に感銘を受けたのはヤマハです。
利益はひとつの業種に絞って追求すべきものだとは、どんなビジネス本に書いてあります。
でも、ヤマハは業種はひとつではありません。そのすべてが世界に通用するレベルにあり、そのすべてに「ファン」がいます。

ほかに連なっているブランドと比較して、いかにヤマハが異様な会社かわかります。
ヤマハの商品は、ルータでもなければバイクでもない。もちろん楽器でもありません。
「技術力」なのです。
資源も土地もない。そんな中で世界に通用する企業を生んだのはこういう姿勢だったんですね。

Web 2.0企業への期待は過剰?--富士通総研がVCデータ中心に実態調査

Web 2.0企業への期待は過剰?--富士通総研がVCデータ中心に実態調査

島田昇(編集部)

2007/08/31 21:57

 富士通総研などが8月30日に発表した「Web 2.0」と呼ばれるユーザー参加型サービスを提供するネット企業の実態調査によると、Web 2.0企業はユーザー参加型ではない一般的なネット企業と比べ、成長速度が速い傾向にあるとしている。株式公開の時期や対象企業数などが異なるため、発表データの単純比較はしづらいが、より効率的な資金調達や事業拡大が実現した一面を浮き彫りにした。


アメリカのWeb2.0について、アメリカで加熱するのに対し、日本はまだまだという話。
もちろんベンチャーキャピタルだって、ビジネスとしてやっているのですから、当然利益を追い求めるのはわかります。
ですが、アメリカのベンチャーキャピタルが世界のトレンドを作っているのに対し、日本では本当に売り上げが上がるという条件がない限りベンチャー企業に資金を投入することがない。それで、日本がIT大国として君臨することができるのか、はなはだ疑問です。

日本が世界に誇るブランド。
ソニー、ヤマハ、ホンダ。
どれもベンチャーの力を借りずに、ここまでやってきました。
反対に、振興企業はどうかというと、ソフトバンク、楽天、mixi。
どれも日本のローカルブランドで、決して世界に「これが新しいトレンドだ!」と胸を張れるものではありません。

マンガ市場、ゲーム市場で圧倒的な強さを見せる日本の発想力。
それが、どうして新しいトレンドを生み出せないのか。ベンチャーキャピタルの姿勢の問題もありそうですね。