2007/05/23

口コミとweb2.0

docomo2.0だったり、ここにきてweb2.0が一般的な用語になりつつありますが、よく見かけるのは
「ユーザー主導で口コミマーケティングに利用できるっていうもの」


クチコミマーケティングの3つの主な手法。
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2334


確かにそんな用途もあるかと思うけど、それだけじゃないよね。
口コミだって、本当はそんなじゃないと思うけど…。

2007/05/22

情熱の保ち方

情熱ってどこから沸いてくるんだろう。

人それぞれいろいろな温度の高め方ってあると思います。英語でカッコよく言うと「インセンティヴ」とかってなるのかもしれません。
数字を求める人。一番単純に計る方法というのは、お金でしょうか。これだけやったらいくらもらえるとか、これだけこなしたら何ポイントつく(実際はそれが査定につながったりする)とかってことです。
でも、それで本当に情熱を維持できるかっていうと、そんなこともないような気がします。
本物の情熱は、長持ちしないと思うからです。
たとえばインセンティヴをお金で払うとして、いったいいくらもらったらそれを維持できるでしょうか。お金のダメなところは、最初ありがたがった金額もそのうちに慣れてしまうこと。
競馬をはじめとするギャンブルが、絶対に負ける運命にあるというのは聞いたことがあるでしょう。
ビギナーズラックとか、最初のうちは順風満帆でスタートします。掛け金はどんどん上がってきます。なぜなら、最初の勝ち金では満足できなくなってくるからです。
脳の科学などでもそれは解明されているらしいです。ギャンブルも、ドーパミンやアドレナリンが分泌され、慣れてくるとだんだんと出なくなってしまうそうです。そんな分泌物は覚せい剤を注入にした際に出るものと同じだとも言われています。
勝ち続けることなんてできないから、いずれ自分の許容量を超えた時点で負けます。そこまでどうしてベットを上乗せしてしまうのか。言わばジャンキーになっているから。
インセンティヴも同様です。
収入ジャンキーになったとき、やっぱり情熱は維持できません。
今は小さいチームでしかないおれたちですが、その情熱をどうやったら維持できるのか。
答えはミッションにある。そんな気がします。



きょうの読破(鑑破)


悠久の窓(上) (文庫)
ロバート・ゴダード (著), 加地 美知子 (翻訳)
価格: ¥ 920 (税込)



こういう本を読んだとき、読書の習慣って本当にありがたいなって思います。
しばらくの間、あまり本を読んでいなかったので、なおさらそんなふうに感じます。
どんな類の本でもいい。本によって、頭が論理的になって、想像力がかきたてられて、言葉が次々と出てくるようになります。
中でもこのロバート・ゴダードっていう人はすごい。
ちょっと人間観察が意地悪かな、と思うときもあるけど、それがエンターテイメント性に拍車をかけてくる。
ロバート・ゴダードの中でベストとはいえないけど、やっぱり一流のエンターテイメントだと実感します。

2007/05/21

CMの未来を考えて

株式会社UMEでは、ブロードバンドマンションばかりでなく、インターネットを通じた新しい未来像を思い描いています。
たとえば、CMの世界。
これだけインターネットが普及している中で、テレビCMが中心となっているはずの広告業界に何一つ新しいことが生まれていないことが不思議でなりません。確かに
「続きはネットで」
といいながら、検索窓をテレビに表示させるという手法は、最近生まれた傾向ではありますが、だからといってCM自体が新しくなったとはいえません。理由を考えてみれば明らかです。
電通、博報堂といった日本に広告業が生まれてから、すべてを牛耳ってきた2大ブランドが、従来の広告業態を守ることに必死だからです。そして、彼らによってテレビ業界も高い広告料金で成り立っているのです。おれは、以前新聞社に勤めていたからよく知っていますが、テレビ局の従業員の収入はほかのマスコミに比べて圧倒的なハイレベルを誇ります。
本来メディアというのは、テレビを指すものですが、その語源となっているのは「中庸な」を示す「midium」だそうです。
新聞社はむしろハイレベルなジャーナリズムにもかかわらず、収入は「中庸な」ジャーナリズムのテレビ局よりもはるかに低い。
広告業界が生んだ怪物、それがテレビでしょう。

おれたちは、そんな時代を終わらせたい。面白くないコマーシャルを排除したい。
そんな使命感に燃えています。


きょうの読破


テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0 (単行本) Joseph Jaffe (著), 織田 浩一 (翻訳)
価格:
¥ 1,680 (税込)


今回のテーマとも共通する内容です。かなりセンセーショナルな文体に衝撃的な解説。Jaffeさんが批判するアメリカのメディア自体が日本よりも進んでいるので、日本人にはピンとこない部分も当然あるだろうが、そのアメリカでさえも「会計士よりも保守的なテレビ広告代理店」
と広告会社を斬って見せるところなど、爽快でさえあります。おれたちのように、これから従来のビジネスに挑戦したい人間にとっては、すごく勇気付けられます。

2007/05/18

プロジェクトと営業とコスト


ブロードバンドマンションと、ブロードバンド対応マンション。サービス提供者、サービスを受ける人たちにとって、全戸加入/料金無料(原則として)と任意加入/料金発生の違いはあるものの、そのバックグラウンドで利用されるテクノロジーはまったく同じものになります。


大体において、システムは以下の3つに分けることができます。

1.ethernet方式

LANタイプとも呼ばれ、光回線やADSL回線をマンションの共有設備まで引き込み、そこからはLANケーブルで格部屋まで回線を持っていくというパターンです。
比較的簡単に接続することができるので(社内LANを構築した担当者であれば、単純に「NETが使える」というところまでならだれでも設定可能)、理想はこのパターンです。


ただし、問題はLANケーブルが通信のデフォルトでなかったせいか、 設計段階から想定しておかないとあとで施設しようとすると結構高い工事費用が発生してしまいます。

2.wi-fi方式

ご存知無線LAN。

おおがかりな工事必要ありませんが、実際に全室計測してみないと、電波がどこまで届くのかわからない。 しかも、あまりにもNETに通じてない利用者が設定するのは大変です。


3.VDSL方式

結局落ち着くのはここです。

既存の電話線をそのまま利用することができるので、おおがかかりな工事が必要なく、ブロードバンド対応ではなく、ブロードバンドマンションであれば、ケーブルを挿してすぐNETという環境を作ればいいので、設定も大きな障害にはなりません。


問題は、各部屋に導入する際の宅内VDSL装置。ブロードバンドルータほどの普及率ではないので、まだまだ価格が高く、導入と同時に全戸に配布となるとかなりの高額になってきます。


おれたち株式会社UME、オーナー、管理不動産会社ともにブロードバンドマンションを実現したいと思いは一つでも、初期費用という点で話が合わなくなる。あらゆるビジネスに共通する悩みですが、それを克服していかないとプロジェクトは実現しません。


きょうの読破


デスパレートな妻たち
シーズン1 DVD Complete Box

出演: マーク・チェリー

価格: ¥ 16,420 (税込)


タイトルから見て、主婦向けのホームドラマかと思ったら、これがとんでもない間違いでした。

コメディ、スリラー、ミステリー、ホームドラマ、恋愛ストーリー、アクション。

そんな要素が3分ぐらいのスケールでめまぐるしく変わってきます。 まるでローラーコースターのような激しさは、「24」とか「LOST」を上回るレベルです。

1本見るごとにジョギングをしたような疲れ。

これぞアメリカのテレビなんですね。

アメとムチっていうけど…

心理ハック インセンティブのメッセージをよく考える

アメとムチとかって、会社でも使う表現ですが、あまりにも古代的すぎて、説得力がないと思ってました。
深い考察で見るとよくわかるような気がします。


心理ハック インセンティブのメッセージをよく考える

■ワークスタイル・ライフハック 2007-5-17 13:29:33 by syogo

・フィットネスで走ったら、自分へのご褒美にアイス
・仕事を先延ばしにしたら、自分への罰として翌朝早起きする
・絵を描いたらご褒美としておやつをあげる(子供に)
・遅れてきたら、罰金一〇〇〇円
・違法駐車には罰金三万円


このようなメッセージをときどき見聞きしますが、自分ルールにせよ他人からの縛りがあるにせよ、インセンティブや罰を使うときには注意が必要です。というのも、人は解釈する性癖をもつからです。

2007/05/16

提案2.0



株式会社UMEでは、ビル・マンション向けに全室無料ブロードバンド回線を導入することを、一つのコア・ビジネスとしています。

単に無料といっても、ビジネスとして進めている以上、どこかで料金が発生しない限り、プロジェクトを進めることはできません。

住んでいる人にとって、インターネットは無料で楽しめますが、基本的にはオーナーが月額費用をおれたちに支払ってくれるわけです。NTTやひかりONEなら、加入者負担という契約形式なので、オーナーにとっては負担がかかりませんが、マンション経営だって当然サービス業(これからのビジネスはあらゆるジャンルがサービス業になっていくと思います)ですから、顧客に対して何らかの働きかけは必要でしょう。



オーナーからの反論は、「テナントは全員が平等であるべきだから、ブロードバンドに興味がある人だけを優遇するのはできない」です。

そんな場合、たとえばこんな考え方はできないか、と提案しています。

ADSLにしても、光ファイバーにしても、ブロードバンドがしたかったら5000円ぐらいの通信費用はかかってしまいます。で、おれたちがオーナーに負担してもらうのは1戸あたり1000円台の料金。ブロードバンドが必須と考えるユーザにとって、月々5000円の通信費用がなくなるということは、家賃が5000円下がったのと同じことでしょう。

1戸あたり1000円台の料金で、5000円家賃を下げるのと同じ効果があるとしたら、ただ単純に資産価値が上がるのと同じことです。

ただ、オーナーが納得するだけでなく、オーナーなり不動産会社なりが、それを入居者に伝えてくれないと意味がありません。

考え方を伝えていくこと。それが提案ですね。商品の良さを伝えるというよりも「あしたからのあなたの生活」を見せてあげること。これからの営業はそういうヴィジョンを伝えるスタイルが必要なのかもしれません。













きょうの読破(試聴破)











セカンドライフ。企業主導とはいえ、かなり有名になってきましたね。

実際に始めた人に聞くと、そのほとんどが

「アカウント作って、そのへんうろついたけど、何がおもしろいかわからない」

そういう人にとっては、一切読んでも意味がないのがこの本。

日本でセカンドライフを楽しむ人にとって、この先どんな楽しみが待っているのか。その先にはインターネットの未来像がわかる、という論点が貫かれています。


帯域確保こそが重要課題

UME(おれたちの会社)でも、動画の共有サービスを計画していますが、動画がビジネスになりづらいというのは最近のblogで話題になっています。

動画を扱うと帯域確保へのコストがかかるから。

コスト面以外にも帯域は絶対に確保しなくてはならないちおう例ですね。


米国防総省、省内PCからYouTubeなどへのアクセスを禁止

2007/05/15

日本とはかなり別の道で進むアメリカSNSサービス

ソーシャルネットワークの拡大は二極化への道か--特化型SNSの行方を考えるhttp://tb.japan.cnet.com/tb.php/20348712

よりエンターテイメントに、よりオープンに。
同じSNSでも、日本とアメリカではこうまで違うとは驚きです。

やはり日本人向きはblogかも。

第一段階クリア

blog2日目。

まずは第一段階をクリアしました。
3年ほど前から、blogを始めては3日と続かずに放置。そんな状態が続いてきましたが、作ったことに満足してそのあとのケアがおろそかになってしまうというのが大体のパターンでした。

今回、第一段階クリアというのはもちろん、2日目も続いたことです。

3年ほど前というと、まだCGM(コンシューマージェネレイテッドメディア)なんて言葉はだれも知らず、ようやく世の中に「CMS」(コンテンツマネジメントシステム)という言葉が生まれたばかりでした。
サイトの構築そのものも面倒で、ワードやエクセルで文書が作れるというレベルの人では、なかなか敷居が高いものだったのを思い出します。
CMSといえばxoops(http://xoopscube.jp/)。
それがいつしか、phpwebsiteやmambo open sourceといった、サイトの構築に特化したプログラムを生み出しました。当時、これを画期的と思ったおれのような人間には、正直なところ、web2.0時代の到来は予見できなかった。
まさか、ネットが情報の伝達ツールではなく、コミュニケーションツールになっていくとは。
blogがその中間で、SNSに動画共有サービス。こうなってくるともう、ブラウザ自身がOSだよね。
おれは現在仕事ではwindows2000professional、プライベートでOpenSuse10.2を使っているけど、ただサービスを立ち上げるためだけのものになっている。
そうか。それがweb2.0ですね。ってことは、web3.0が存在するとしたら、ブラウザの存在を忘れる(どうでもよくなる)日ってことですね。








きょうの読破(試聴破)









本のタイトルからしたら、若々しい女性たちが思う存分に駆け回りそうな楽しいオフィス(想像力欠如)をイメージしてしまいがちですが、実際のところぴちぴちなのは、若い女性特有の身体的特徴ではなく、生きのいい魚が跳ねるような躍動感です。


そんなオフィスをどうやったら作ることができるのか。この本にはそんなことが書かれています。


ニュースやドキュメント番組などでも有名な、アメリカ・シアトルにある売る、というたったそれだけの単純な商行為が、驚くほどエンターテインメント性に優れたパフォーマンスになっている魚屋さんがあります。


その店を見習って、まずお客さんを喜ばすためには、従業員がやりがいを持って仕事を楽しむべきだというメッセージがテーマです。

2007/05/13

はじめまして

会社を立ち上げて数ヶ月。

プランとしては、立ち上げ初日から毎日のいろいろなことをblogに残して行こうと思っていたのですが、ようやく日々の忙しさにも慣れて、blogのためにキーボードを叩く余裕が生まれてきました。
初回ということで、おれのプロフィールを簡単に記録しておきます。
まだ社員わずか6人の会社とはいえ、いちおう情報通信産業の隅っこに身を置く会社のCIOとしては、結構異端といえる経歴ですが、だからこそ忙しい毎日の 中でも「走りながら考える」ではなく、「学びながら考える」スタンスが、このblogを見てくれた人に少しでも共感してもらえるんじゃないか、と期待して います。

biography

Mr.Wilfは現在、東京都中央区日本橋人形町にある創業間もない会社のCIO(情報最高責任者)。
役員格のCIOにありながら、仕事ぶりはむしろ「情報についての最大の無責任者」。
何かを調査するといってはNETに向かうが、そのたびにweb(くもの巣)にはまって出てこない。流行のWILF(What's I Looking For)族を地で行く毎日を送っています。

長野県出身。早稲田大学法学部入学と同時に上京するも、上京当日から深く、静かに競馬に漬かり、授業にはほとんど出ないまま中退。某スポーツ新聞競馬部アルバイト、記者を経由して、競馬専門誌の編集長に。
結構、順風満帆な競馬ジャーナリスト暮らしでしたが、何を血迷ったか突然アメリカに移住し、競走馬輸入ビジネスを起業するも断念して2年で帰国しました。
帰国後、ようやく競馬に飽きて千葉県のe-コマース物販企業、総合情報通信企業CIOを歴任して2006年末東京に戻ってきました。

競馬ジャーナリズムでは、ベストセラーの本なんかも書いたりして、いろいろと残してきた気でいますが、せっかくこういう情報産業に身を置くようになったからには、この世界でも何かおっきなものを残したい。今の願いはそれに尽きます。








きょうの読破(試聴破)







ずっと本らしい本を読んでいませんでしたが、blogをスタートさせたのをきっかけに、できるだけ本を読むようにしたいと思います。

というのは、人に何かを提案したり、こうして自分の文章を見てもらったり、気軽に酒を飲む機会であっても、どんな場面でも「言葉」よりも重要なものをおれは知りません。

おれが、なのか、人類全体の傾向なのか、おれにはわからないけれど、言葉を通じて考え、決断し、そして伝えようとする。

また本を読むようになって、つくづく人にとって、本は大事だなあと思います。

まだ、読破した本がないので、ちょっと古い本ですが、今のおれにとって「バイブル」になっている一書を紹介します。

これを読んで、モチベーションが上がらない人は、元々志がない人じゃないか(もちろん独断)。

というくらい、大げさではなく、読みながら手が震え、まぶたに痛みを覚えるほど、目が見開くのを感じました。