2007/08/28

acrobat共有断念

社内の書類システムに、adobe acrobatのPDF書類を使おうを考えていましたが、このたび断念することになりました。
なんでかというと、PDFで情報を共有するだけではなく、PDFで社内の連絡システムやら、決裁システムにまでPDFを使おうと思っていました。

オンライン署名なんかもあって、なんかすごく便利そう。

ところが、そういうシステムを使おうと思ったら、adobe readerだけじゃ足りなくて、使うクライアント全部にadobe acrobat professionalを使う必要があるのだそうな。
たまたまadobe acrobat professionalを1ライセンス手に入れたからやろうと思っただけで、まさか社内全体にシステムが必要になるとは思ってもみませんでした。

そこまでしてこのシステムを使う人がどこにいるんだろうか。
価格比較サイト「コネコネット」で調べたら
http://www.coneco.net/speclist.asp?CATEGORY1=0190&CATEGORY2=20&CATEGORY3=75&FREE_WORD=acrobat&SPEC=1
なんと5万円近くするんですね。

社内にPC5台あればそれだけで25万円。

署名ひとつのために、そんな金をかける会社はないよね。
そもそも、adobeのソフトというのはどうしてそんなに高いんだろうね。
アクロバットリーダーそのものはずっと無料で配布しておいて、実際にそれが電子フォーマットとしてスタンダード化するのを待っていたのか。
おそらくはそれがadobeの長期戦略だったに違いない。
同様の戦略を取って、それをadobe以上に成功したのがmacromediaのflashとshockwave。
業界を独占するという目的以上に、macromediaのフラッシュフォーマットが欲しかったと思う。
で、フラッシュもすごく効果なソフトだ。

ビジネスモデルにはいろいろとあるけど、明確に見えるだけに腹立たしい。
ある種、エルメスやルイ・ヴィトンのように、ブランド力だけで商売をしているだけなのだろうか。

資本主義社会においては、こうしたビジネスは必ず存在しなくてはならないのだろうか。
高い収益性を求めるのは当然です。高く売れるならそれにこしたことはないでしょう。
でも、adobeには、これまで専門家だけがやってきたDTPなりwebなりの敷居を下げてきたという自負があるのではないでしょうか。
そんな中で、インドを筆頭とする物価の安い国に対して、オフィシャルサイトさえもおいていない状況というのはどうかと思う。
うちの商品は高いから、貧乏なやつらは相手にしないという姿勢。安く売れば会社の価値が下がる。
それはルイ・ヴィトンやベンツだから言えること。

社会のスタンダードになろうというブランドのすることじゃない。

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