2007/08/06

【きょうの読破】なぜおいしいアイスクリームが売れないの? ダメな会社をよみがえらせる3つのレッスン

なぜおいしいアイスクリームが売れないの? ダメな会社をよみがえらせる3つのレッスン
S. チョウドリ (著), 中山 宥 (翻訳)



言われて耳が痛くない話。
おれという人間は、どうしても本を選ぶ時に言われてうれしい方向の本ばかりを選んでしまう傾向があるようです。

本を読むという傾向があるだけで、かなり知識欲が強いと思うので、言われてうれしい話なんか十分に研究済み。せっかくさらなる好奇心のベクトルが自分に向いてしまうのはもったいないものです。
やっぱり本に説教されるのも、案外今まで感じたことのなかった刺激だったりしますよね。
先日の読破コーナーで紹介した「1分間自己管理」でもそうでしたが、この本もソフトな表現でズバリと痛いところをついてくるから、その反動といったらかなりの激痛になります。

アメリカで、一時「日本の産業スタイルを学べ」というブームがありましたが、アメリカ人は根本的に「品質」というものへの取り組みが甘いところがあります。だから、トヨタや日産に規模で勝るフォードやGMが大敗してしまうのです。
ところが、ITバブルを経験した日本も、企業がますますアメリカ化しているような気がします。

新しいことを追い求めるばかりに、本当の品質を忘れているのではないか。
製品だけではなく、サービスやサポートにも「品質」が問われます。
相手を満足させる代価が利益だとしたら、満足させる品質なく利益が生まれる。それは、社会における窃盗に近いものがあるのではないか。

そんなことを考えさせられました。
googleの理念を思い出します。
「私たちは最高の検索エンジンを提供します。私たちの検索エンジンは、完璧では不十分です」

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