2007/07/13

次元のカベを超えて

この数日間、かなり感情的になっていました。
会社の理念一つとってもばらばらで、自分が経営者の1人として役員にいるのは確かであっても、そのポジションがトップダウンの中間点なのか、ボトムアップの中間点なのか、見えてなかったような気がするからです。

というか、見ようとしすぎていたかもしれません。
まだ立ち上げたばかりの会社、どんな方向に進むかなんてわかりません。
そこにおれいるからには、なんらかの影響を与えつづけていくのです。
そして、相手も同じように影響を与えつづけていたいと熱望するでよう。

少し立ち止まって考えて、一つの結論に達しました。
結局だれだって、今ある環境で突き進むしかないということです。
何にだって、いい面と悪い面があるでしょう。悪い面を見ていると、その裏側にはいくらいい面があったとしても、物理的に死角に入ってしまいます。

人間は、4次元の生き物です。
ほかの動物とちがって、時間に対する意識があり、未来という観念があります。
でも、物理のようにはっきりと4つめの次元を座標にして、はっきりと把握する能力はありません。
もちろん、物理的、肉体的には明らかに3次元の住民です。
よほど世の中をわかっている人でなければ、4つめの次元を具体的に考えることはできないでしょう。

いい面と悪い面の死角。
人間が月や火星のように、いよいよもう一つの次元を捕まえることができれば、同時に考えることもできるかもしれませんが、まだまだ人間は勉強しなくてはならないでしょう。
そのとき、いま概念的に「未来」と呼んでいるものは、もっと別の形で人間に見えるようになるかもしれない。

おれは思っています。
1週間後、きょうの自分の気持ちさえも予測できない人生だからこそおもしろい。
その人生をおもしろがっていられる自分はやっぱり幸せなんだと思う。

会社のために、従業員たちのために、もっと考えられることはないか、もういちど立ち止まって見たいと思いました。

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