2007/07/06

ミッション、理念ってなんだ?

1.汝、優秀さと美を誇示するために汝の羽根を見せることなかれ
2.汝、盲目的に荒野を歩むことなく、自分と他人の目を開かせよ
3.汝、金勘定に明け暮れることなかれ
4.汝、価値観を重んじ、日々それを純粋に、無条件に守れ
5.汝、すべての人を愛せよ。さればすべての人は汝を愛する
6.汝、汝の裏庭と同じくらいに、顧客の心の最も神聖な場所を知れ
7.汝、官僚主義のルールブックを投げ捨てよ
8.汝、人参が汝に差し出されるように、人にも差し出せ
9.汝、自己満足に耽ることなかれ
10.汝、会社から出るように強いられる、あるいは頼まれる前に、その地位から立ち去れ

成功ルールが変わる!
カラオケ資本主義を越えて

という本からの抜粋です。

おれの会社は、出資金の1000万円を丸々出してくれたスポンサーが、「会社が軌道に乗るまで」という条件つきでCEOに就任しています。
今回の会議では、会社案内のパンフレットについて討論しました。
おれは、まだ7人という少ない人数ながら、社員全員参加のメーリングリストディスカッションを行い、その中から会社設立の時に抱いた決意に近い3つをチョイスしました。
それが
「やわらか頭」
「いつでもどこでもだれとでも」
「新しいこと」
でした。

おれなら、それぞれのキャッチフレーズについて、別の言葉を使ったかもしれません。でも、社員が忙しい中で必死に考えた言葉、それを会社のキーワードとし て常に目に見えるところに提示すれば、少なくともそれをキャッチフレーズとして選んだ人のモチベーションはキープできると思いました。
もちろん、自分の信念と一致しないものは選んでいません。

そして、CEOからのお説教。
「これでいいのか」
ようするにこれじゃだめってことでしょう。

確かに、日々お客さんが来社したら、お帰りの際には社員全員立ち上がって
「ありがとうございました」
と叫べという考えの人。
なるほど、ビジネスで成功して財はなしたかもしれないが、それだけで引退した人だなあと思いました。
日々話していると、引退した引退したとはいうものの、まだまだ野心とか欲がないわけじゃなく、おれよりもそれが強い人に感じます。
なぜその人が自分のビジネスを突き進まずに引退し、おれたちに合流したかがわかります。

自分の会社では無理だった夢を、おれたちに懸けているんでしょう。

その気持ちに応えたい。おれに「それ」がないわけじゃない。
だけど、主義が合わないものは合わない。

企業理念って何だ。
せっかくの機会だから考えました。
たいして考えもなく、会社案内の原稿は書いたけど、今思いつきました。

「DNA」かなあ。
おれだっていつまでもこの会社にいるとは思えない。いやになってあしたやめるかもしれない(会議中も考えた)。
今回メーリングリストに参加してくれた人たちだってそうでしょう。
でも、不老不死の人はいなくても、企業なら不老不死ってありうるんじゃないか。だから人が集まってチームを組むんじゃないだろうか。
少なくともそんな夢だけは持っていたい。
子供たちに自分の会社を継がせたい。企業に永遠の命を与えたいという願いの典型的な表れです。

紀元2500年。
この会社が残っていたとします。
おれたちの会社に面接にきた求職者がいます。
「あなたは【やわらか頭】ですか」
「あなたは【いつでもどこでもだれとでも】お客様に役立つ人間だといえますか」
「あなたは【新しいこと】がしたいですか」
全部に「はい」と答えた人。
おれは紀元2500年にも通用する人だと思います。
そして、「はい」と答えた人は、間違いなくおれたちのDNAを受け継いでいると思います。

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