2007/09/12

フルキーボード搭載ストレート端末「X02HT」

フルキーボード搭載ストレート端末「X02HT」

「X02HT」は、Windows Mobile 6 Standard Edition 日本語版を搭載したHTC製スマートフォン。法人向けモデルだが、一般向けにも販売される予定。7月下旬以降に発売される予定。
blackberryという端末が、アメリカのビジネス界において、社会現象と呼ばれるほどのシェアを集めているのは知る人ぞ知る話。


日本にも、ドコモから法人専用モデルとして発売にはなっていますが、いまのところ社会現象となっているという話はきいていません。
いま一番勢いのあるSoftBankから、フルキーボードのスマートフォンが発売になりました。

HTC社は、一世代前にもスマートフォンを出していましたが、今回は本格的にブラックベリーを意識したビジネスユーザ向けスマートフォンです。

個人的にはすごく魅力を感じますが、これがヒットするかどうか。

まず問題は、アメリカにはPDAにすごく長い歴史があります。
PalmOSからIBMのWorkpadにつながる王道。
そこにMicrosoftが参戦して、HPとDellがwindows Mobileに生命の息吹を与えました。
その流れの中で、スマートフォンが生まれました。
だからこそiphoneを、全国民が胸を躍らせたわけです。

日本はどうかというと、PDAより先に携帯電話がブレークして、
「携帯ってPDAとして十分機能するじゃんか」
となってしまいました。

スマートフォン自体、日本人にとっては時代に逆行する流れになってしまうのです。
通話のできるPDAとみるか、PDA機能のある電話とみるか。
電話そのものにPDAの意味があると考える人に、スマートフォンに魅力を感じさせるのは本当に難しいでしょう。

さらに、アメリカでblackberryがブレイクしたのはサービスも大きな理由になります。
ブラックベリーネットワークと呼ばれる、ユーザにだけ開放されたグループウエアと(疑似?)SNS。

microsoftは、ウインドウズモバイルの新しいバージョンの目玉として、officeの新機能との連動をうたっていますが、blackberry愛用者の気持ちをこちらに導くことができるのか。
blackberryは、持ち運びのできる必要最小限のパーソナルコンピュータです。
windows mobileは、インターフェイスがwindowsだからこそ、XPやVistaと同様の使い勝手を求められてしまうというジレンマと常に闘ってきました。

今回もダメかな、こりゃ。

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