2009/05/26

ハリーボッシュという男

最近読書が楽しいです。
しばらく通勤途中に映画を見ているシーンが多かったせいか、活字を読んでいるのがやけに新鮮で、ページをめくる速度も一気に加速しているような気がします。

今まで手をつけてなかった作家の本が多く、とっつきにくい作家の本は通常ペースをつかむまでに時間がかかるものですが、今は活字が新鮮なのでスムーズに進んでいきます。
直前に読み終わった本が、通常なら苦痛で数ページで読破を断念するたぐいの本だったのですが、それを最後まで一気に読んでしまったところなど、まさに今のおれの臨時活字ブームぶりを発揮しているような気がします。
(もちろん、作家先生の名誉のために言うと決して「つまらない」わけではなく、「苦痛をともなう」ということなのです。それも体感については個人差があるのは言うまでもありません。アマゾンの書評を読むとアメリカではなんとか賞を取ったそうです)

その直後、登場したのが我らがハリー・ボッシュ。
まだ数ページしか読んでませんが、ぐいぐいとその世界に引込まれていきます。
このシリーズを書いているのが、ミスター巨匠マイクル・コナリー。

この主人公、ハリーボッシュという人。
ちょっとまともな行動をしない人で、ジャック・バウアー大先生を文章にしたらそんなかな、という感じです。あれほど暴力的ではありませんが、とにかく衝動的に動きます。
そういう変人ですから、主人公に共感するのはなかなか難しいのですが、それを実現してしまうのはミスター巨匠の腕でしょうね。
たぶん、訳している人の文章力にもよるところはあると思います。

ただ、心配なのはミスター巨匠の本を読んだあとも、今の活字ブームが続くかということですね。

0 コメント: