2008/08/11

iPhoneのビジネスモデル

今朝の新聞(日経なんちゃら)に
「iPhone旋風減速」
といった記事が掲載されていました。

ヘビーユーザにとっては最高のおもちゃだけど、敷居が高く一般に広まって行くには「絵文字メール」「お財布ケータイ機能」などがないことで、購入を見送る人が多いことが原因になっているのではないか、などと言われていました。
確かに、賛否両論あったiPhoneですが、結果としては否定派が優勢という状況といっていいのではないでしょうか。

ハードウエア。ソフトウエア。そしてサービス。
ITの時代になって、この三つがそろってはじめてブレイクする時代になりました。
iPodはどうかというと、ハードウエアはiPod。ソフトウエアは音楽。そしてサービスはiTunesと確かに3つのすばらしいものがあっての成功です。
では、iPhoneはどうでしょうか。
ハードウエアのおもしろさは抜群です。間違いなく、これまでの携帯電話やPDAといった情報端末のすばらしさをすべて超えたものです。
ソフトウエア。
ここに一つの問題が生じます。
アップル主導で、絶対に手放さなかったAPP「アップルアプリケーションストア」のため、自由なアプリケーションが一切育たないのです。

どんなアプリケーションを作ってもアップルがOKしないと広がらない。
ドコモのiモードが広がったのは、オフィシャルのアプリケーションを公開するにはドコモの許可が必要だったものの、勝手に配布するぶんには一切許可は要らなかったためです。

サービス。ソフトバンクはソフトバンクでiPhone用にいろいろなアイディアを出しています。でも、実際のところはアップル主導でなかなかユーザに伝わらないのが実情です。

ジーパン禿ががんじがらめに管理しようとするため、商品の良さが伝わる速度を遅くしてしまっています。

一方、アメリカはというと、web、safariという共通言語からiPhoneを広めています。
そこから広がるiPhoneの世界は、発売後1ヶ月とは思えないほどの早さで広がっています。
オリンピック情報。
アメリカのサイトで見た速さは、日本の比ではありません。それは、モバイル用サイトがキャリア間で別々なサイトを作る必要がないからでしょう。
だから、モバイルサイトが充実したアメリカではブラウジングもすいすい。オリンピック情報がまさにリアルタイムで手に入ります。
日本はというと、モバイルサイトのほとんどがiPhoneでは閲覧できないのです。

auとドコモの存在がこの面での広がりを止めてしまっています。

こうしてみると、日本ではやっぱり規制が多すぎて新しいビジネスが育つのは難しいのを実感します。
その垣根を取り払うはずのiPhoneが、規制にがんじがらめにあっていていいのでしょうか。

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